Incident Lake

COMPARE

ServiceNow と Incident Lake の違い(2026年10月時点)

本比較は2026年10月26日時点の各社公開情報に基づきます。誤りにお気づきの場合はお問い合わせからご連絡ください。

Incident Lake は ServiceNow の置き換えではありません。記録、承認、正本としての CMDB は ServiceNow に残したまま併用する製品です。

Incident Lake が担うのは、Slack / Teams のスレッドで始まる初動です。指揮官・重大度・タスクを一つずつ確認し、タスクは ServiceNow と同期します(双方向になるのは管理者が有効化した場合のみ)。

CMDB も ServiceNow と同期し、構成項目に BCP の業務レイヤーを重ねて影響を確認できます。訓練と法令報告の期限管理もあわせて担います。

ServiceNow が向いているチーム/Incident Lake が向いているチーム

ServiceNow が向いているチーム

  • インシデント・問題・変更を、承認フロー付きの正式な記録として全社で管理したい
  • サービスカタログ、資産管理、CMDB を1つの基盤にそろえたい
  • Virtual Agent や Now Assist など、ServiceNow の AI をサービスデスク全体で使いたい

Incident Lake が向いているチーム

  • ServiceNow はあるが、初動のやり取りは Slack / Teams で起きていて記録が追いつかない
  • 訓練や法令報告の期限管理を、実際のインシデントと同じ場所で扱いたい
  • ServiceNow の記録はそのままに、現場が使うチャットでの体験を変えたい

12項目の比較

比較項目
Incident Lake
ServiceNow
出典
初動の段取り(指揮官・重大度・タスク化)
あり:スレッドで指揮官・重大度・影響サービスを一つずつ確認し、決まったことをタスク化
あり:Incident Management(ITSM Foundation)、Major Incident Management(ITSM Advanced 以上)[1]
[1] 料金
チャット対応(Slack・Teams)
あり:Slack(複数ワークスペース)と Microsoft Teams のスレッドに参加
あり:Teams で Virtual Agent・通知・Collaborate、Slack は「Conversational Integration with Slack」アプリ [2][3]
[2] Community 記事 [3] Store
監視連携
あり:Datadog・Sentry・Grafana・Zabbix・Instana・Rollbar・アラートメールから自動起票し、関連アラートを1件に集約
要確認:取得した公開情報では確認できず [1]
[1] 料金
訓練
あり:14業種のシナリオカタログ、LLM によるシナリオ生成と承認、振り返りの自動生成
要確認:取得した公開情報では確認できず [1]
[1] 料金
CMDB・影響可視化
あり:構成項目と BCP 業務レイヤーのグラフ。ServiceNow の CMDB と同期し、インシデント時の影響確認に使う
あり:Asset Management / CMDB(ITSM Foundation に含む)[1]
[1] 料金
法令報告・期限管理
あり:個人情報保護法・番号法・サイバー対処能力強化法・GDPR の期限を把握日時から計算し、報告書を下書き
要確認:取得した公開情報では確認できず [1]
[1] 料金
ポストモーテム・出力
あり:記録からポストモーテムを下書きし、PDF / Word で出力
要確認:取得した公開情報では確認できず [1]
[1] 料金
問題・変更管理
あり:問題管理、改善タスク、GitHub からの変更・リリース取り込み。ServiceNow の問題・変更要求レコードと紐付け
あり:Problem Management・Change Management(ITSM Advanced 以上)[1]
[1] 料金
権限・監査・SSO
あり:機能別の権限グループ、RBAC タグ、監査ログ、SAML SSO(監査ログと SAML は Annual プラン)
要確認:取得した公開情報では確認できず [1]
[1] 料金
Self-Hosted・LLM選択
あり:Self-Hosted 版と自社ホスト LLM を提供し、モデルを選択可能
要確認:提供形態とモデル選択は確認できず。Now Assist・AI Agents は各パッケージに含む [1]
[1] 料金
日本語・日本法令
あり:日本語で利用でき、個人情報保護法・番号法・サイバー対処能力強化法の報告書テンプレートを用意
要確認:取得した公開情報では確認できず [1]
[1] 料金
料金モデル
あり:Free ¥0(メンバー5名まで)。有料はプラン単位で、人数単位の課金ではありません(プランごとにメンバー上限あり)
要確認:価格は非公開(個別見積り)。課金単位は確認できず [1]
[1] 料金

「要確認」は、出典に挙げた公開情報では確認できなかった項目で、機能がないことを意味するものではありません。法令に関する記述は一般的な情報であり、法的助言ではありません。

ITIL 4 のプラクティスで見る役割分担

どちらがどのプラクティスを主に担うかは組織によって異なります。以下は併用するときによくある分担の例です。

プラクティス
主に ServiceNow
主に Incident Lake
つなぎ方
インシデント管理
インシデントレコードの管理(ITSM Foundation に含む)[1]
Slack / Teams での初動の段取りとタイムライン
タスク同期とレコードの紐付け
問題管理
問題レコードの管理(ITSM Advanced 以上)[1]
振り返りや訓練から問題の候補を挙げる
問題レコードの検索と紐付け
変更実現
変更要求と承認(ITSM Advanced 以上)[1]
GitHub から変更・リリースを取り込み、障害とつなぐ
変更要求レコードの検索と紐付け
サービス構成管理
CMDB の正本(ITSM Foundation に含む)[1]
BCP 業務レイヤーを重ねて影響を確認
CMDB 同期
サービス要求管理
Service Catalog / Request(ITSM Foundation に含む)[1]
ServiceNow をそのまま利用
—
サービス継続性管理
組織の運用による
業種別シナリオでの訓練と振り返り
訓練で見つかった課題を問題として共有

Incident Lake のカバー範囲はITIL 4 のプラクティスで見るカバー範囲で詳しく整理しています。

併用・移行のパターン

ServiceNow を記録の正本にしたまま、初動の場だけを Slack / Teams に置く構成です。

1

スレッドで初動

アラートや「@Incident Lake go」で起動し、指揮官・重大度・影響サービスを確認

2

ServiceNow と同期

タスクとレコードを ServiceNow と紐付け(双方向は管理者が有効化した場合のみ)

3

承認と記録は ServiceNow で

問題・変更は ServiceNow の承認フローで進め、振り返りは Incident Lake で下書き

画面はイメージです。

ServiceNow からの移行・併用チェックリスト

  • オンコール:ServiceNow の On-Call Management(ITSM Advanced 以上)や既存のオンコールツールをそのまま使います。Incident Lake はオンコール管理を主機能としていません
  • エスカレーション:エスカレーションと承認は ServiceNow 側のルールを維持し、重大度の定義を Incident Lake にも登録します
  • ステータスページ:利用者への告知をどこから出すか(ServiceNow の関係者通知、Incident Lake のステータス画面、Statuspage 連携)を決めます
  • ポストモーテムと履歴:過去のインシデント・問題レコードは ServiceNow に残し、現場で参照したいものをナレッジとして取り込みます
  • 同期の範囲:タスク同期を双方向にするか、CMDB 同期の対象をどこまでにするかを管理者が決めます

よくある質問

ServiceNow を置き換える製品ですか?

いいえ。記録、承認、正本としての CMDB は ServiceNow に残し、Slack / Teams での初動と、訓練・法令報告の期限管理を Incident Lake が担う併用を想定しています。

ServiceNow に書き込みは発生しますか?

タスク同期が双方向になるのは、管理者が有効化した場合だけです。その場合は課題作成とステータス遷移を行います。インシデント・問題・変更要求レコードは検索と紐付けに使います。CMDB 同期の方向と対象は導入時にご案内します。

CMDB はどちらを正本にしますか?

ServiceNow の CMDB を正本とし、Incident Lake は同期した構成項目に BCP の業務レイヤーや拠点の情報を重ねて、インシデント時の影響確認に使う構成をおすすめします。

まずは1件で試す

ServiceNow の設定はそのままで、Slack / Teams のチャンネル1つから始められます。

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出典

各社の情報は2026年10月時点の公開情報に基づきます。各社の製品名・サービス名は各社の商標または登録商標です。

ServiceNow と併用しても、単体で使っても、Incident Lake の原則は変わりません。AI が指揮官・重大度・影響サービスを提案し、確定するのは人です。収束の判断や外部への報告を自動で行うことはありません。