Incident Lake

GUIDE

クラウド基盤入門 ― セキュア・スケーラブル・低コストを両立する勘所

新規事業のクラウド基盤は、スピード優先の「とりあえず構築」が後から大きな手戻りを生みます。アカウントの分け方、権限の付与ルール、IPアドレスの範囲、ログの保管先といった「後から変えにくい部分」を最初に正しく決め、セキュア・スケーラブル・低コストを両立するための勘所を、技術の細部に立ち入らずに整理した入門ガイドです。新規事業部門・情報システム部門・ベンダーの役割分担と、障害への備えについても解説します。

発行2026年11月

形式PDF・26ページ

発行元Incident Lake(SIGQ, Inc.)

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PRINCIPLES

最初に「型」を決めれば、スピードと安全性は両立できる

スピード優先の「とりあえず構築」は、後から大きな手戻りを生みます。5つの領域で起きがちな失敗と、その対策となる「型」を押さえたうえで、技術の細部よりも6つの基本原則が守られているかを確認します。

アカウント

マルチアカウント

本番と開発が同じアカウントという状態を避け、環境ごとに分離して禁止ルールを組織全体に適用

権限

SSO+最小権限

全員が管理者権限を共有せず、社内IDと連携して役割ごとに権限を付与。MFAは必須

ネットワーク

非公開に配置

DBが外部から直接見える構成を避け、非公開サブネットに置いて入口はWAFで防御

データ

自動バックアップ

暗号化とマルチAZを標準に。バックアップからの復元訓練も定期的に実施

コスト

予算アラート

請求書で初めて気づく前に、タグで事業別に可視化し、予算超過を自動で通知

① 環境の分離

本番・開発・検証をアカウントごとに分け、ミスや侵害の影響が他の環境に広がらないようにする

② 最小権限

必要な人に必要な権限だけを付与。管理者権限の常用や、共有アカウントの利用は避ける

③ 記録の保全

誰がいつ何をしたかのログを、利用者が消せない専用アカウントに集約して保管する

④ マネージド優先

サーバー管理やパッチ適用はできるだけクラウドのサービスに任せ、運用負担とリスクを減らす

⑤ コードで管理

基盤の構成をコード(IaC)で定義し、手作業による設定ミスと属人化を防ぐ

⑥ コストの把握

タグと予算アラートで、どの事業がいくら使っているかを常に把握できる状態にする

※ どの方式を選んでも、データとアクセス権の管理は常に自社の責任です。本ガイドはAWSを例に解説していますが、考え方は他のクラウドでも共通です。

ROLES

任せきりにせず、誰が何を決め、誰に何を任せるか

クラウド基盤は、事業部門・情報システム部門・ベンダーの役割分担が曖昧なまま構築すると、「丸投げ」になります。設計書とコード(IaC)を自社の資産として受け取り、管理者権限とアカウントの所有は自社で持ちます。

決める

新規事業部門

予算と優先順位、RPO・RTOなどの要件、扱うデータの重要度、権限申請の承認を担う。

守る

情報システム部門・CCoE

全社ルールとガードレール、アカウントの払い出し、セキュリティ監視・監査対応、設計レビューを担う。

つくる・動かす

ベンダー・SIer

設計・構築の実務、IaCと設計書の納品、日々の運用と障害の一次対応、改善の提案を担う。

CONTENTS

ガイドの内容

01全体像と基本原則 ― 後から変えにくい部分こそ最初に正しく設計する

02アカウントと ID 管理 ― 最も重要で、後から変えにくい領域

03ネットワークと実行基盤 ― 守りやすく、伸ばしやすい構成を選ぶ

04データベースと障害への備え ― データの置き場所と守り方を決める

05セキュリティ運用とコスト管理 ― 作った後も守り続け、無駄を減らす

06体制とロードマップ ― 任せきりにせず、段階的に整える(チェックリスト付き)

DOWNLOAD

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ガイド本編(PDF・26ページ)では、責任共有モデル、マルチアカウント構成の例、標準的なシステム構成図、RPO・RTOの決め方、FinOpsの6つの打ち手、フェーズ別にやるべきこと、構築前・運用中のチェックリストまでを収録しています。フォーム送信後、すぐにご覧いただけます。

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